実は、月信3号を発刊し終えた頃から、会長幹事宛の書翰を別刷してはとの要望が出始め、6号7号頃からその要請が夙に著しくなってまいりました。
当初から綴り込み用表紙バインダーを用意しての配付で、毎号40ページを超え、全巻で600ページに及ぶ月信再版は至難であり、再版等は全く念頭になかったのでありますが重ねての要望黙し難く、せめて巻頭書翰総輯編としてだけでもとの発刊となったものであります。
「いかなる月信であろうとも、読む人は30%程度で、目立っての効果は少ない。」とはかねて聞き及んではおりましたが、何はともあれ、その30%の方々
にぜひ読んでいただきたく、それもセオリーどおりクラブ会長・クラブ幹事宛の書翰としてのフォームを採り、しかも敢えて用例の少ない「研北」の脇付をして
の書式にいたしました。案の定、「誤字ではないか、いやミスプリントだ、等々」と辞典を前にしての論議もあったようでありますが、一応の興味と話題を招い
たようで、3号目あたりからクラブ単位で50部単位の追加注文を頂くこともあり、地区大会、IM等においてもDPGやベテラン会員等からも重ねて別刷再版
のお薦めをいただいたものであります。
月信の中でも再三論述させていただきましたが、論調は概ねにおいて「千種会」からの所論の展開であり、その中に些かの私見と所感を加味いたしております
が、何はともあれ紙面の都合と筆者不敏のため、記述不足による論理の展開が不徹底と見受けられる箇所もあります。改めての加筆訂正とも思いましたが、それ
なりの愛着もあり、誤字脱字と助詞等の若干の訂正にとどめて恥を江湖にさらして「我が心のロータリー」としての刊行といたした次第であります。しかし、反
面において月信を媒体として、これらを発信出来得ましたことは、地区ガバナーとしての義務を超えた特権であり、些か冥利につきるものでもあります。
昨今、特に新しいロータリーの会員はボランティア団体としてのロータリーを認識している方々が概ねであって、基本的な原理原則の理解には著しく乏しく、
惰性のクラブ・ライフに埋没しているのが現状であります。例会出席に例をとりましても制度的意味も知らず、先輩ロータリアンの早期退席等にみる小手先に学
んでの状態は正に「悪貨は良貨を駆逐する」のグレッシャムの法則の効果に匹敵する、クラブ形骸化の典型であります。
月信は全般の3分の2において、ロータリーの一般的概念について論述し、後半において、地区が、クラブが直面する課題、特に定款細則を語る場合の言及を回避または保留している事例等について、個別具体的な事案への対処の規範を例示いたし解説を加えました。
今、曲がりなりにも14巻の月信を発刊し終えての開放感に浸っておりますが、この間において毎号時間的制約の中にあって、格別な配慮のもとにご協力ご支
援いただきましたガバナー事務所の高橋栄助地区幹事並びにスタッフの方々、特に月信担当の松田則行、小堀孝、大川利喜雄、小野哲、奥田幸雄の各地区副幹
事、流麗な筆力で「ロータリーの本」についての解説を執筆されました「友」委員である平野克昌地区副幹事とガバナー事務所の江畠尚美事務局員、そして紋別
港RCの天方彦一長老のご助力とご労苦に対し深甚なる感謝と敬意を表明いたすものであります。
平成12年6月30日
RI第2500地区(1999-2000)
ガバナー 田 巻 明 男


